カテゴリ:着地戦略(承継・M&A・廃業)



ところでみなさん!究極の相続対策とは何じゃろか?
昔ある方から相続についてこのようなご相談がありました。「村上さん! 私は今まで娘達のために、質素倹約をしながら一生懸命頑張ってきたのに、娘夫婦達は帰省するたびに 遺産やお金の話ばっかり!私は古くなった家の風呂や台所等の水回りが気になって 、夜も眠れないんですよ・・・今まで村上さんに、色々と相続対策の提案をして頂いたんですが、本当にこれで良かったんですかね???」という事でした。みなさんなら、こう言ったケースどう思われますか? 

親子間での事業承継においては、子供側の決断が重要なんですよ!
先月ある尾道の会社で、部長さんとして働いている社長の息子さんが、ある相談のため新幹線で広島へお見えになられました。この会社は、むかし私が事業承継のお手伝いをしていた会社なのですが、この度社長さんが、M&Aにより会社を上場会社へ売却する方針を固めた事から、本当にこれで良いのかどうかを相談しに来られたみたいです。たぶん息子さんからしたら、自分が見捨てられたと思ったんでしょうかね・・・(涙)

現状分析をしっかりしないと、具体的な課題は見えてこないですよ!
日頃私は会社の社長さん方に対して、ビジネスモデルの再構築や着地戦略(承継・M&A・廃業)のお手伝いを行っているのですが、ここ最近は多くの社長さんから、ご自身の相続におけるご相談を受けることが多くなってきました。ちなみに、みなさんは、相続の相談で一番重要な事とは何だと思いますか? 

会社を分析するには、決算書よりも家系図の方が重要なんですよ!
事業承継や相続のコンサルティングにおいては、まず最初に相談者の家系図を作成する事が多いです。実はこれを作成する目的は、相談者の身内を把握するためと、会社経営における登場人物が誰なのかを確定させるために行います。ほらドラマ「犬神家の一族」などで、金田一先生が事件の推理をするのに、登場人物を 紙に書き出すのと同じことなんですよね。 

社長さん!ご自分の引退問題を誰に相談していますか?
ところで突然ですが、みなさんは、自社の後継者問題を含めたご自分の引退問題を、いったい誰に相談していますか?特に最近は、中小企業の約6割が後継者不在と言われる状況なので、「社長さんの引退問題=会社の廃業」としてとらえられるケースが多く、今後相談する相手も慎重に選ぶ必要があります。そんななか、よくあるパターンは、自社の顧問税理士・取引銀行・経営者仲間 等々があげられると思いますが、私の経験上、決して何気ない会話のなかに潜む本質的な問題を、察知できないようなアンテナの低い人には、決して相談しない方が良いと思いますよ・・・